♥OSS

学生向けに勉強会や開発イベントを開催していたら、♥OSSになった人がやったことや思ったことなどを書くことにしました

アンドパッドに技術広報として入社しました

入社しました
本日 2023 年 9 月 1 日から アンドパッド に技術広報として入社しました!

というわけで、こんな機会はそうそうないため( 22 年ぶり!)、入社エントリーを書きました。

勤続 22 年

自己紹介を兼ねて、これまでのキャリアを簡単に。

2001 年に翔泳社の IT エンジニア向け研修事業の立ち上げで入社し、途中、子会社の SE プラスへの転籍を経て、 22 年間、研修事業に携わってきました。 その間、営業、コース開発、サービス開発、チームマネジメント、開発イベント企画・運営、プロダクトマネジメント、メディア編集・ライティング、あと少々のプログラミングなど、本当に様々なポジションを経験しました。 この場を借りてお世話になった方々にお礼を申し上げます。 お世話になりました! ありがとうございました!!

その中でも転機になったのが、このブログでも過去に触れた、 SE ゼミで開催したプログラミングが好きな学生向けの OSS 開発イベントや勉強会です。

sezemi.hatenablog.com sezemi.hatenablog.com

この一連のイベントに、トレーナーとしてお迎えした 須藤 功平 さんをはじめ、たくさんの OSS 開発者に参加いただき、そのオープンさと楽しそうに開発される雰囲気に圧倒されました。 以来、 OSS 開発コミュニティや開発者の方々が大好きになったほか、この学生向けのイベントや勉強会から OSS Gate という OSS 開発者を継続的に増やすコミュニティを立ち上げることができ、 OSS への直接のコミットではないものの、一種のコントリビュートにはなったと思っています。

ちなみに、携わった Web メディアで使っていたライブラリで不具合を見つけ、その Issue を上げられたのは、 OSS Gate の影響です。

転職のきっかけは fukabori.fm の技術広報のエピソード

そんな 22 年も勤めたところを転職するきっかけになったのが、人気のポッドキャスト、 fukabori.fm でたまたま聞いた 技術広報 のエピソードでした。

86. 技術広報 w/ hsbt | fukabori.fm

このエピソードで出演されていたのが、 アンドパッドの柴田さん こと hsbt さんで、「企業の技術ブランディングには外部品質だけでなく、内部品質も求められる」というお話に、広報の取り組みだけでなく、環境づくりや育成も必要なことに、とても魅力を感じました。 どちらもこれまで私がやってきたことの延長線にあり、それを活かせると、直感的に思ったからです(この記事を書いていてようやく言語化できました)。

そして、このエピソードの最後に hsbt さんが「アンドパッドでも技術広報のポジションを募集しています!」と告知されていたので、「これは中の人にお話を聞くしか!」と思い立ちました。

とはいえ「アンドパッドの技術広報、もうやることないのでは?」という疑問

ただ、アンドパッドの中の人にはツテがなかったので、 SE ゼミのイベントなどでお付き合いのあった sunaot さんに無茶振りし、繋いでもらえないかお願いしたところ、快諾いただいたのでした。 sunaot さん、本当にあざます!

その一方で、アンドパッドのことを調べ始めると、 hsbt さんをはじめ、たくさんのタレントがいらっしゃり、また テックブログ も定期更新されているだけでなく、相当のブクマ数があり、記事もすべて読んでみると、とても面白い内容ばかりでした。 他にも ポッドキャスト もあり、手広くチャンネル展開されていて、カジュアル面談するまでは 「これもう技術広報することないのでは!?」 と思っていました。

そこで、思った疑問を 20 コほど書き出して、カジュアル面談に臨んだところ、対応いただいたのが 櫻井 さんでした。 その面談で、その質問に丁寧に応えてもらっただけでなく、これまでシェアを取っている住宅・リフォームだけでなく、 豆図 AI キャプチャー ( 7/14 リリース!)など、どんどん新しい領域を切り開いていて、社内でもまだ実現できていない新しい構想がたくさんあること、技術広報のバックログもめちゃくちゃあることを伺え、「めっちゃやることあるやん!」と思い、その場で応募する意志を伝えました。 建築・建設業界、さすが日本の産業界で 2 番目に大きい業界!

日本の産業界で 2 番目に大きい業界なだけはある、と歴史やその技術に驚かされる日々です。 (Ruby ビジネスセミナー 登壇レポート - ANDPAD Tech Blog)

選考体験の工夫がめちゃよい

というわけで、一次選考、二次選考、最終選考と進んだのですが、開発者の選考ではないため(当たり前ですが ...)、基本は会話で質問 <-> 回答をする形式でした。

ただ、よくある「自己 PR をどうぞ」「これまでのキャリアを 3 分で紹介してください」「志望動機をどうぞ」のような形式ばった面接ではなく、あくまで私のプロフィールと技術広報のポジションに関する質問だけで、私の中でのアンドパッドの技術広報の仕事の解像度が上がる内容でした。 これは本当に頭の中が整理されました。

また、選考結果と次回選考の連絡の際、アンドパッド独自の工夫点が刺さりました。

  • 選考のフィードバック(評価した点)
  • 次のインタビュイーのお名前と関連記事を紹介

選考で話したことがしっかり評価されていると、自信に繋がります。 また、次のインタビュイーの情報があることで、会話のネタで困ることが無く、どんな文脈で話ができるかわかるので、突っ込んだ話もしやすくなりました。 選考体験、めっちゃいいです(選考結果が即レスなのもいい!)。

と、いい感じなところもありましたが、困ったのが "リファレンスチェック" です。 テック企業の選考で行われることが多いようで、一緒に働いた現職 or 前職の上司、同僚、部下の方から、その選考対象者の評価を聞く、というものです。 なんとか提出できましたが、無理筋を応えていただいた方々には感謝です!

技術広報でやりたいこと

アンドパッドの技術広報は、先に書いたように、私が「やることないのでは?」と思ったぐらいに充実しています。 技術カンファレンスやイベントでも、バックエンド技術では RubyKaigi や Kaigi on Rails 、 Go Conference など、モバイル技術では iOSDC ( 9/1 からですね!)、 DroidKaigi などにスポンサー出展しています。 すでにこれだけの露出があるのは、偉大なる先輩方のおかげです!

tech.andpad.co.jp

ちなみに! 9/14 から 9/16 まで開催される DroidKaigi 2023 で、私がスポンサーブースにいますので、ぜひお立ち寄りください!

OSS コミュニティとの接点を広げたい and 深めたい!

アンドパッドはこれだけ技術広報としての実績と伸びしろがあるので、気が急いてしまうのですが、 fukabori.fm での hsbt さんのお話の通り、まずは ANDPAD を創るのがどんな方々で、どんな思いで開発され、どんな思い入れが技術にあるのか、はたまた、その先のお客様にどんな方がいらっしゃるのか、アンドパッド内部を探っていきます! アンドパッドの皆さま、よろしくお願いします!

そして、その先で、大好きな OSS コミュニティとの関わりを、より広く、深くできるようにしたいと考えています。 界隈の皆さま、これからお付き合いのほど、よろしくお願いします!

というわけで、アンドパッドの一員として、「 Good Engineering by Good IT Engineering !! 」(いい IT で、いい建築・建設を !! ) に貢献するゾイ !!