♥OSS

学生向けに勉強会や開発イベントを開催していたら、♥OSSになった人がやったことや思ったことなどを書くことにしました

アンドパッドに技術広報として入社しました

入社しました
本日 2023 年 9 月 1 日から アンドパッド に技術広報として入社しました!

というわけで、こんな機会はそうそうないため( 22 年ぶり!)、入社エントリーを書きました。

勤続 22 年

自己紹介を兼ねて、これまでのキャリアを簡単に。

2001 年に翔泳社の IT エンジニア向け研修事業の立ち上げで入社し、途中、子会社の SE プラスへの転籍を経て、 22 年間、研修事業に携わってきました。 その間、営業、コース開発、サービス開発、チームマネジメント、開発イベント企画・運営、プロダクトマネジメント、メディア編集・ライティング、あと少々のプログラミングなど、本当に様々なポジションを経験しました。 この場を借りてお世話になった方々にお礼を申し上げます。 お世話になりました! ありがとうございました!!

その中でも転機になったのが、このブログでも過去に触れた、 SE ゼミで開催したプログラミングが好きな学生向けの OSS 開発イベントや勉強会です。

sezemi.hatenablog.com sezemi.hatenablog.com

この一連のイベントに、トレーナーとしてお迎えした 須藤 功平 さんをはじめ、たくさんの OSS 開発者に参加いただき、そのオープンさと楽しそうに開発される雰囲気に圧倒されました。 以来、 OSS 開発コミュニティや開発者の方々が大好きになったほか、この学生向けのイベントや勉強会から OSS Gate という OSS 開発者を継続的に増やすコミュニティを立ち上げることができ、 OSS への直接のコミットではないものの、一種のコントリビュートにはなったと思っています。

ちなみに、携わった Web メディアで使っていたライブラリで不具合を見つけ、その Issue を上げられたのは、 OSS Gate の影響です。

転職のきっかけは fukabori.fm の技術広報のエピソード

そんな 22 年も勤めたところを転職するきっかけになったのが、人気のポッドキャスト、 fukabori.fm でたまたま聞いた 技術広報 のエピソードでした。

86. 技術広報 w/ hsbt | fukabori.fm

このエピソードで出演されていたのが、 アンドパッドの柴田さん こと hsbt さんで、「企業の技術ブランディングには外部品質だけでなく、内部品質も求められる」というお話に、広報の取り組みだけでなく、環境づくりや育成も必要なことに、とても魅力を感じました。 どちらもこれまで私がやってきたことの延長線にあり、それを活かせると、直感的に思ったからです(この記事を書いていてようやく言語化できました)。

そして、このエピソードの最後に hsbt さんが「アンドパッドでも技術広報のポジションを募集しています!」と告知されていたので、「これは中の人にお話を聞くしか!」と思い立ちました。

とはいえ「アンドパッドの技術広報、もうやることないのでは?」という疑問

ただ、アンドパッドの中の人にはツテがなかったので、 SE ゼミのイベントなどでお付き合いのあった sunaot さんに無茶振りし、繋いでもらえないかお願いしたところ、快諾いただいたのでした。 sunaot さん、本当にあざます!

その一方で、アンドパッドのことを調べ始めると、 hsbt さんをはじめ、たくさんのタレントがいらっしゃり、また テックブログ も定期更新されているだけでなく、相当のブクマ数があり、記事もすべて読んでみると、とても面白い内容ばかりでした。 他にも ポッドキャスト もあり、手広くチャンネル展開されていて、カジュアル面談するまでは 「これもう技術広報することないのでは!?」 と思っていました。

そこで、思った疑問を 20 コほど書き出して、カジュアル面談に臨んだところ、対応いただいたのが 櫻井 さんでした。 その面談で、その質問に丁寧に応えてもらっただけでなく、これまでシェアを取っている住宅・リフォームだけでなく、 豆図 AI キャプチャー ( 7/14 リリース!)など、どんどん新しい領域を切り開いていて、社内でもまだ実現できていない新しい構想がたくさんあること、技術広報のバックログもめちゃくちゃあることを伺え、「めっちゃやることあるやん!」と思い、その場で応募する意志を伝えました。 建築・建設業界、さすが日本の産業界で 2 番目に大きい業界!

日本の産業界で 2 番目に大きい業界なだけはある、と歴史やその技術に驚かされる日々です。 (Ruby ビジネスセミナー 登壇レポート - ANDPAD Tech Blog)

選考体験の工夫がめちゃよい

というわけで、一次選考、二次選考、最終選考と進んだのですが、開発者の選考ではないため(当たり前ですが ...)、基本は会話で質問 <-> 回答をする形式でした。

ただ、よくある「自己 PR をどうぞ」「これまでのキャリアを 3 分で紹介してください」「志望動機をどうぞ」のような形式ばった面接ではなく、あくまで私のプロフィールと技術広報のポジションに関する質問だけで、私の中でのアンドパッドの技術広報の仕事の解像度が上がる内容でした。 これは本当に頭の中が整理されました。

また、選考結果と次回選考の連絡の際、アンドパッド独自の工夫点が刺さりました。

  • 選考のフィードバック(評価した点)
  • 次のインタビュイーのお名前と関連記事を紹介

選考で話したことがしっかり評価されていると、自信に繋がります。 また、次のインタビュイーの情報があることで、会話のネタで困ることが無く、どんな文脈で話ができるかわかるので、突っ込んだ話もしやすくなりました。 選考体験、めっちゃいいです(選考結果が即レスなのもいい!)。

と、いい感じなところもありましたが、困ったのが "リファレンスチェック" です。 テック企業の選考で行われることが多いようで、一緒に働いた現職 or 前職の上司、同僚、部下の方から、その選考対象者の評価を聞く、というものです。 なんとか提出できましたが、無理筋を応えていただいた方々には感謝です!

技術広報でやりたいこと

アンドパッドの技術広報は、先に書いたように、私が「やることないのでは?」と思ったぐらいに充実しています。 技術カンファレンスやイベントでも、バックエンド技術では RubyKaigi や Kaigi on Rails 、 Go Conference など、モバイル技術では iOSDC ( 9/1 からですね!)、 DroidKaigi などにスポンサー出展しています。 すでにこれだけの露出があるのは、偉大なる先輩方のおかげです!

tech.andpad.co.jp

ちなみに! 9/14 から 9/16 まで開催される DroidKaigi 2023 で、私がスポンサーブースにいますので、ぜひお立ち寄りください!

OSS コミュニティとの接点を広げたい and 深めたい!

アンドパッドはこれだけ技術広報としての実績と伸びしろがあるので、気が急いてしまうのですが、 fukabori.fm での hsbt さんのお話の通り、まずは ANDPAD を創るのがどんな方々で、どんな思いで開発され、どんな思い入れが技術にあるのか、はたまた、その先のお客様にどんな方がいらっしゃるのか、アンドパッド内部を探っていきます! アンドパッドの皆さま、よろしくお願いします!

そして、その先で、大好きな OSS コミュニティとの関わりを、より広く、深くできるようにしたいと考えています。 界隈の皆さま、これからお付き合いのほど、よろしくお願いします!

というわけで、アンドパッドの一員として、「 Good Engineering by Good IT Engineering !! 」(いい IT で、いい建築・建設を !! ) に貢献するゾイ !!

OSS 開発でわかる「情報共有」の意味

情報共有ということを意識することが重なったので、久々に書いています。

情報共有の意味というと、

  • 誰もが失敗しないため
  • 誰もが成功しやすくなるため

この 2 つがよく挙がると思います。

このエントリーは、情報共有をこういう意味で考えていると、たいてい失敗しますよ、ということを書いています。

OSS 開発は情報共有がないことには参加できない

このブログの以前のエントリーで OSS 開発に携わる方はオープンな人が多い、と書いていました。

私が OSS へ関心を持ち始めたのは 2015 年に OSS Hack Weekend というイベントをやってからです。 今になってふりかえってみると、このように魅力を感じるようになったのは、そのイベントに参加頂いていたメンターの方々の、とてもオープンな姿勢と、とてもウェルカムな雰囲気で、楽しそうに開発に取り組んでいることが、とても眩しく見えたからだと思います。

特にこのときは深く追求することはなかったのですが、改めて考えてみると、当たり前なのかも知れません。

OSS というとソースコードがオープンになっていることがよくフォーカスされます。 それは OSS で公開されている情報の一つです。 それだけでなく OSS では使い方はもちろん、ソフトウェアへの要求が挙がっていたり、改善提案がされていたり、開発ロードマップが公開されていたり、そのソフトウェアに関するあらゆる情報が公開されています。 本来ならマイナス情報であるバグ報告もたくさん上がっています。

OSS ではあらゆる情報が公開され、誰もが 共有 できているからこそ、誰もが OSS の開発に参加できます。 言い換えると、 OSS 開発では 情報共有が無いことには開発に誰も参加できない のです。

こういう背景から、 OSS 開発に参加する方は報告、活動などにオープンさが求められ、それに慣れるうちにオープンになっていかれるのでしょう。 また OSS オーナやメンテナも、誰もが開発に参加しやすいよう、オープンなマインドかつ、参加しやすいウェルカムな振る舞いを身につけられるのでしょう。

「情報共有」は組織・チームに参加する上で当たり前のこと

翻って、情報共有が当たり前なのは OSS 開発に限ったことでしょうか。 ... そうではありませんね。

チームや組織、会社も同じで、情報が共有されないことにはメンバは活動できません。 情報共有がなければ、開発者であれば開発環境の構築すらできませんし、セールスであればお客様に何もコミュニケーションできませんし、オペレーションであれば何も処理できません。

情報共有は誰かの失敗や成功のためにやるものではなく、「 メンバがチームに参加する上で当たり前のこと 」なのです。

ということは、マネージャなどチームをリードする方に初手で求められるのは、「情報共有」を徹底することです。 それを徹底するうちに、自身がオープンになり、チームに参加しやすいウェルカムな振る舞いを身につけられるかも知れません。

また、もしマネージャが「メンバの当事者意識が足りない」と嘆いているなら、それはチームの問題や課題をしっかり情報共有していないからでしょう。

それがわかれば、会社経営、プロダクトなどの課題や問題の情報が経営陣やマネージャなどひと握りの人だけに閉じられていることの、何が問題なのかもわかります。 情報を閉じ、コミュニケーションパスを少なくすると、決定の速さ、心地よさに繋がる一方、その陰で、メンバの参加意識が奪われているのです。

まとめ

情報共有を、まだ見ぬ誰かの失敗、成功を目的にしてしまうと失敗します。 OSS 開発と同様に、チームや組織では情報共有が無いことには、チームや組織の活動に参加すらできません。 それがわかると、情報を閉じる = メンバの参加意識が削がれる、ということに繋がることもわかります。

大事なことはOSSで学んだ

THE CATHEDRAL &amp; THE BAZAAR
イベントで使っていた写真

近況

最近、OSS Hack Weekendなどイベントでお会いしていた方とお話する機会が増え、その後、どうしてるの? と聞かれることが多かったので、まず近況をご報告です。

昨日2/7に、Hoppers|ホッパーズという、営業チームに眠る営業ノウハウをたくさん集めて共有できるアプリのOpenβの先行無料登録の受付を開始しました。

www.hoppers.team

2016年夏ぐらいに着想を得て、1年半経ちましたが、ようやくOpenβを迎えました!!

(はい、Openβなので、まだリリースまでに至ってません。。幸い、いい開発チームなので、楽しいんですが。)

というわけで、ホッパーズのティザーサイトを公開するにあたって、開発イベントを公開するときと同じドキドキを感じています。

また同時に記憶が甦り、OSSの世界の側にいたことが役に立っているなぁと、こみ上げるものがあり、勢いのまま今、書いています。

大事なことはOSSで学んだ

OSSに惹かれるわけ

このブログでは度々出しましたが、私自身はセールスの経験が一番長く、実際Pull Request出すのは markdown ファイルぐらいです。
なので、OSSといっても、中の人と言うわけではなく、側の人という表現がピッタリかも知れません。
その側の人から見たOSSというのを前提として、以降、読んでいただけるとうれしいです。

私がOSSへ関心を持ち始めたのは2015年に OSS Hack Weekend というイベントをやろうとしてからですが、今になってふりかえってみると、このように魅力を感じるようになったのは、そのイベントに参加頂いていたメンターの方々の、とてもオープンな姿勢と、とてもウェルカムな雰囲気で、楽しそうに開発に取り組んでいることが、とても眩しく見えたからだと思います。

もちろん、その後、いろいろなOSSの勉強会に参加したりして、割りと普通にマサカリ投げあってるものもあれば、淡々と発表だけが続くものであったり、OSSといってもいろいろなんだな、というのはわかっています。

とはいえ、OSS Hack Weekendでイベントを休止してからも、そこから始まった OSS Gate に参加されている方とお話すると、やっぱり同じようなオープンな姿勢、ウェルカムな雰囲気、楽しそうなものを感じます。
ちなみに、これはOSSの開発経験年数に限らず、どなたもそのように見えます。

OSSの世界の側で学んだこと

そのオープンで、ウェルカムなものはどこから来るのか、色々考えると、当たり前といえば当たり前なのですが、OSS開発ではオープンネスがとても求められるからかも知れません。

このオープンネスというのはもちろん、ソースコードをオープンにするという見方もありますが、側の人から見ると、誰も彼もが自由に好きなソフトウェアの開発に参加できる、それこそがOSSの魅力であり、お手本になる部分だと思っています。

どういうことかというと、まず、誰も彼もが好きなソフトウェア開発に参加することで、より良いものが出来上る、ということは、多分いまは一般的になっていると思います。

ということは、より良いソフトウェアを作るには、誰も彼もがソフトウェアの開発に参加しやすいようにすることが求められます。

例えば、

  • これまでの議論や問題がわかるようにしておく
  • 問題への解決を提案するやり方をわかるようにしておく
  • この2つを公開しておく

こういったことが必要になります。
逆に、クローズドに、例えば、不都合な問題は隠してしまったり、独裁的にやっていたのでは、参加しにくくなってしまいます。(もちろん例外はあります。Linuxちょっとデキる人とか)

ということは、誰もがOSSの開発に参加しやすいようにコミュニティは作られていて、そこに参加する人も同じように、オープンになり、新しく参加する人にはウェルカムになり、また好きなソフトウェアが一緒であれば楽しい、となって、あのイベントやOSS Gateワークショップの雰囲気になるんだろうなぁと思ってます。

OSSの世界で学んだことで役立っていること

OSSの世界の側にいたことで、そのオープンな姿勢、ウェルカムな雰囲気を精一杯マネるようになりました。(デキているとは言っていない。。。)
個人的な姿勢はそうですが、OSSで学んだことが、今の開発にも役に立っています。 (もちろん私は開発ではなく、プロダクトオーナーです)

「営業チームをオープンにする」がコンセプトになった

今回のホッパーズそのものが、セールスチームをオープンにする、みたいなものなので、OSSに出会ってなければ、そこまで振り切れなかったかも知れません。

営業というのは、昔の開発と同じように個人のスキルに依存しがちで、チーム内で情報やノウハウを共有して活動する、というのは、かなり稀です。

また、そうなる背景には、色々理由があり、口頭コミュニケーション大好き、インセンティブの問題など様々にありますが、数字で詰められやすいため、心理的安全性が容易に奪われやすく、相談しにくい、気軽に発言しにくい、というのも大きな要因に挙がります。

これをホッパーズは、失敗も成功もノウハウとしてオープンにしようぜ、というものなので、結構、OSS的だなぁ、と自分では思っています。

issueを丁寧に書く

なぜ、やるのか、なぜ、こんな機能を考えているのか、なぜ、こんなポップなUIになるのか、この辺は本当にOSSのやり方で学べたことなので、丁寧にissueに書いたり、ミーティングで共有したことも、ちゃんと issue に書いていました。

ちなみに開発チームのエンジニアからは、よいissueを書けない人は割りとツラい、と言われているので、引き続き、やっていきます。

その甲斐あって、今では「これはホッパーズっぽいね」とか「これはホッパーズに合わないね」とかエンジニアからも挙げられて、いい感じに機能が改善したり、当初とは違った機能も入るようになってきました。

また、開発された機能も、どうなったか主要なメトリクスを定期レポートしているほか、αユーザーへのインタビューも共有して、作ったものの価値検証もやっています。

幸い、インタビューのレスポンスが良く、エンジニアも今のホッパーズを好きになってきてくれているので、とても楽しくなってきてます。

人に恵まれた

これは学んだことではないですが、イベントを通じて、懇意になった参加学生の方やメンターの方にも親身に相談に乗ってもらって、本当にとても恵まれました。

着想->MVPのときには、イベントに参加してくれていた学生で、デザイン思考やUXに詳しい kenken くんに相手になってもらい、今の「営業ノウハウを集める」にフォーカスできて、あとで開発で迷ったときも、ここで判断できるようになりました。

またMVP検証のときには、クラウドワークス大場さんにお願いすると、セールスの方を紹介してもらって、そのときの仮説課題が無かったことに気付けました。

さらに、これもイベントに参加してくれいていた学生で、JS得意っす、と言っていて、その記憶を頼りに、shuyuhey くんにoお願いすると、副業案件でゴリッとフロントの開発に入ってもらって、SPAにできました。 (実は社会人になって、RubyRails、Swiftがメインになっていた)

ちなみに、shuyuhey くんには私が環境構築でハマったときや、コードをコピペしながらコミットしたときも、めっちゃウェルカムにレビューしてもらいました。超絶感謝です。

おわりに

とっても刺激的で、OSSの世界にも魅了され、よい経験をしたOSS Hack Weekendなどのイベントも、ビジネス的には大失敗しました。
当時は、それはそれで大変だったのですが、2年後、いまの私にとってはそれが貴重な礎になり、2年前には想像すらしてなかった、営業向けのアプリをローンチしようとしています。

このホッパーズでセールスチームをオープンに出来ることを願っていますが、それはそれとして、また多分、2~3年後はまた今やっていることが礎となって、今、想像できてないことをやっているんだろうなぁと思っています。
もしかすると、ホッパーズをフリーソフトウェアとして公開して、ワイワイやれてると楽しいかもなぁ

OSS Gateを立ち上げよう に参加しました

OSS Gate とは?

OSS Gate」とはOSS開発に参加していない人が参加する人に変わる「入り口」を提供する取り組みで、先日12/15に、このOSS Gateをどのように実現、継続できるのかを考えるイベント、OSSを立ち上げよう を企画して参加してきました。

OSS Gate | Doorkeeper
OSS Gate を立ち上げよう - OSS Gate | Doorkeeper

なお、私のエントリーは冗長になる可能性が高いので、すでに参加された ただただし (@tdtds) | Twitter さんがレポート的なものを出されていて、大変コンパクトでわかりやすく、サクッと読みたい方はぜひこちらを!

参加者

学生、社会人と様々でしたが、合計24名が参加されました(当初申込35名だったので約7割の出席率)。また、参加者のうち、すでにSEゼミで開催したOSSテーマの勉強会、イベントで、メンターや参加者の比率は25%程度でした。

参加したモチベーションについても、プログラムの途中、若手の皆さんが発表することになったのですが、

  • OSS開発にまだ参加していないので、ここにくると必然的に参加できそう
  • 以前に参加して楽しかったことと、社内教育で使えそうで、そういう立場になろうとも考えている
  • 転職活動するときにGitHubアカウントを見せてと言われるケースが多い
  • OSS開発は学校で教えてくれないのに、なぜか周りの人々はやっていて、その学生たちがどのようにはじめ、取り組んでいくのか、を見たかった
  • SEゼミのイベントを知った時には遅かった

など、本当に様々で、おそらく全員が違っていたんだろうなぁと思います。(単一の技術を扱うコミュニティでないのも影響しているのかも)
私自身はOSSの世界で何かできる点が唯一ここにあり、この場自体が楽しいので参加しています。

当日のプログラム

プログラムの企画・進行は 須藤さん が担当され、島形式で席を配置し、グループでディスカッションする形式で進行しました。
なお、具体的な進行は資料が公開されていますので、これをご覧になるのが早いと思います。

OSS Gateの課題と各グループで挙がったアイデアや課題

この須藤さんの発表の中で、OSS Gateをやる上で課題となりそうなものを挙げられ、これをもとにグループごとにディスカッションを行いました。

ディスカッションで出てきたアイデアや課題

  • 貢献するより自分が作ることもやってみる
  • ロボットが教えてくれる
  • OSS Gateが持っているOSSに対して貢献する
  • 有名なプロダクトとメンテナーなりとかが参加してコントリビュートイベントを定期開催
  • フォローした人の成功体験をインタビュー
  • 大学にいく
  • RubyKaigiとかの併設イベント
  • ライブコーディングならぬライブコントリビューティング (動画)
  • コントリビュートに対するポイント制をつくる
  • 運営する人の..(スイマセン、タイプが間に合いませんでした)
  • OSS Gateでショーをやる
  • 母校に話に行く
  • OSSにコミットする企業を招いてイベント
  • ロゴとかステッカーとか作ろうぜ
  • 転職する人に向けてもいいのでは
  • 高校生も対象にしょうぜ
  • 大学で関連の授業をする(特任教授とかメンバーにいるので)
  • 各勉強会でOSS GateのLTする
  • ビッグネームにツイートしてもらう
  • OSS Gateを概念化して、各技術コミュニティが開催する
  • 大学/転職サイトでGitHubなりとかの客引きになる勉強会を支援して、それがOSS Gateに繋がる
  • 大学1,2年生でOSSに手を出そうか迷う人を対象に、活躍しているその上の先輩をロールモデルとして、サークルとかゼミにアプローチする

私自身がSEゼミをやっていたときには、一人でもくもくと考え、ときにアドバイスをもらいながらやっていましたが、こんなにアイデアは出てこなかったので、身にしみて、

やっぱりバザール形式すごい!!   

と思った次第です。

個人的には、概念化のアイデアや作ってみるとアイデアが、面白そうで実現性が高そうだと思いました。

今後の進め方

最後にまとめとして、今後の進め方を決めて、今後のコミュニケーション方法を決めました。

OSS door

まずはOSS開発に参加する人を増やすやり方を実際やってみようということで、

  • 元ネタのOSS Hack 4 Beginners相当のものをやってみる
  • その上で、やり方や課題に加え、上記のアイデアを検証してみよう

という位置づけで、OSS door というものを 2016年1月30日 に開催する運びとなりました。(まとまり次第、Doorkeeperでイベントを作って公開したいと考えています)

やりたいことの詳細は↓にまとまっています。

github.com

OSS Gateへの参加方法やコミュニケーション方法

コミュニケーション取れる場を作ろうということで、GitHub上にorganizationを作り、Gitterも開設しています。

ということで、OSS door がはじめの一歩となるので、OSS開発にまだ参加したことがない方や、OSSコミュニティの中の人で開発コミュニティにしていきたいなぁとお考えの方はぜひぜひ参加したほしいと思っています!

OSS Hack Weekendの今後について

長らく筆が止まっていましたが、ようやくまとまりましたので、運営の広瀬からご報告します。

学生向けサービスの休止について

2013年より2年と6ヶ月、プログラミングが好きな学生向けに勉強会、開発イベントを開催して参りましたが、収支の点から、今後、サービスとしては継続が困難と判断し、休止を決定しました。
(後述しますが、個人的には今後、OSS Gateという取り組みに携わります)

2013年の開始以来、協賛いただいたスポンサー企業18社の皆さま、また心よく告知協力頂いた皆さま、あわせてトレーナーの皆さま、運営をサポート頂いた学生サポーターの皆さま、本当にありがとうございました。

また、たった8名の参加から始まった2013年から数え、ご参加いただいた合計250名もの学生の皆さま、本当にありがとうございました。
参加人数そのものは他サービスと比べ、少かったものの、LGTMな学生の方々ばかりにご参加頂け、皆さんが面白がって開発に取り組めそうなテーマを考えることは、大変刺激が多く、挑戦しがいのあるものになりました。
運営していた私自身、これまでの職業生活で一番苦悩し、学習し、一番outputしました。

そのエンジニア文化に習い、これまでに開催した勉強会、イベントの開催レポート、アンケート結果を公開しています。
せめて、今後同様の学生向け勉強会、開発イベントを企画される方のご参考になればと思っています。

2013
開催月 タイトル 報告 評価
10 Leap Motionアプリコンテスト 無し アンケート

今後について

最後に出会ったテーマ、フリーソフトウェア/OSSの世界と、その世界にいるエンジニアの方々に完全に魅了されてしまいました。
きっかけを作って頂いた @kou さんをはじめ、クリアコードの皆さまには熱く御礼申し上げます。

今後は @kou さんともお話し、OSS Hack Weekend/4 Beginnersのように、OSS開発に参加していない人が参加する人に変わる「入り口」を提供するOSS Gate」という取り組みに、個人として*1携わることとなりました。

その取り組みのはじめとして、OSS Gateを立ち上げよう、というイベントを 2015年12月15日20時 より開催します。oss-gate.doorkeeper.jp


イベントの趣旨はこのOSS Gateに協力したいと思ってらっしゃる方と一緒に、上記の入り口の実現方法を検討するものになっていますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。


では、2年と6ヶ月、本当にありがとうございました!

*1:私の所属会社であるSEプラスから特別に5%ルールを作ってもらい、その時間と業務外の時間を使います。また、SEプラスには収支バランスの改善を、2.5年辛抱強く待ってもらっていた上にこの話なので、本当に感謝しかありません。これから精一杯返します

OSS Hack 4 Beginners / Weekendを開催しました!

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去る 6/27 にOSS Hack 4 Beginnersという勉強会と,7/11-12にOSS Hack Weekendというイベントを開催しました!
すでに両イベントともクリアコードさんよりレポートいただいていますので,それに重複するところは割愛しながら,どんなことをやったのか紹介したいと思います.

SEゼミ2015 - OSS Hack 4 Beginnersを開催 #sezemi - ククログ(2015-07-02)

SEゼミ2015のコンテンツ作成と進行をしてわかったこと #sezemi - ククログ(2015-07-14)

なお,このエントリーはログを残すことと各方面に大感謝を申し上げる目的と,次回以降参加する方や,参加できなかった方の参考になればという目的で書いています. 

OSS Hack 4 Beginners(勉強会)

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誰が参加したのか

はじめてOSS開発に取り組もうとする31名(出席率74%)の学生の方が参加されました!!

GitHub勉強会の開催前までは申込が20名程度しかいない状態で,学生の方々にとってOSS開発は漠然と敷居が高く感じているのかなぁと思っていたのですが,これまでの勉強会が支持されたこともあって,参加人数は増えました!(ホッ)

また今回もメンターには21名の方にご参加頂いたのですが,いわゆる著名なOSS作者,コミッタ,エンジニアが会場内に沢山いる状態でした.
あわせて,ククログ 07/02 にもある通り,そんなOSS開発者がいないと成立しない内容でした.(来年もぜひ来ていただきたい...)

また,このシリーズにメッセージをお寄せ頂いた 笹田耕一 (ko1)さんも見学にお越しいただけました!

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何をやったのか

実は,当日のプログラムは開催10日前に変更されました.サイトのスケジュールをご覧頂くと,お気付きになると思いますが,コードベースでのコントリビュートまで含めていました.

その一方で,獏としたOSS開発の敷居の高さを解消する必要があり,須藤さんのご提案で,とにかく1つの方法だけをやってみて自信をつけてもらう(不安を取り除く) という目的にシフトし,ドキュメント改善に絞った内容になりました.

実際,その成果としてPull Requestが3件出て,間近にいたOSS作者/コミッタにより,それがmergeされたり,Issue登録したものが改善されたりと,自身のアクションで改善されていく様が間近に感じられ,もっとやってみたいという面白さに繋がったのではと思っています.

そして,これが続く,OSS Hack Weekend で野生のOSSに対しても物怖じ無く,Pull Requestが大量に出るという成果に繋がりました!

もちろん,勉強会のプログラム変更により,期待とは異なってしまった方もいらっしゃったのですが,今回はOSS Hack Weekendもスグに開催されるという後ろ盾があったので,目をつぶってもらった形となりました.(申し訳ありませんでした...)

結果,これまでのリーダブルコード/GitHubを上回る 9.0点 / 10点満点 という参加満足度をいただけました!!

◆詳細なアンケート結果 (参加31名中29名が回答)
SEゼミ|OSS Hack 4 Beginners 2015 参加アンケート 

どこでやったのか

4Beginnersでは pixiv さんに会場をお借りし,さらにランチもご馳走いただけました!

また,さらには懇親会にて pixivさんのオフィスの象徴の一つでもある絵馬を書いて飾ってもらえるという特典までついてきました!!

pixivさん本当にありがとうございました!!!!

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OSS Hack Weekend

誰が参加したのか

4 Beginners同様,当初低調だった申込も,4 Beginnersでの成功体験と直前に開催された リーダブルコード勉強会 in 筑波 でランチ&ピザスポンサーをしたこともあり,41名の学生にご参加(出席率87.2%) いただけました!

また今回は過去の勉強会を上回る,30名ものメンターにご参加いただけました!(直前にCosylabさまが参画され,本イベントに協賛するOSS開発推進企業は15社となりました!)

どこでやったのか

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リーダブルコード勉強会と同じくフリークアウトさんに会場をお借りし,またリーダブルコード勉強会同様に,2日間分の参加者全員のお弁当を振る舞っていただけました!!!
実はフリークアウトさんには企画をお話したときから,「全日程でヒルズガレージを使って良いですよ」という粋な申し出を頂いていて,もう感謝しかありません..

何をやったのか

野生のOSS(4Beginnersはメンターが関わっているOSSを指定)に対してPull Request(PR)を出すなかで,OSS開発を楽しむことを目的として(イベント後もOSS開発が継続することを願って),プログラムされました.

(ゲーム要素を取り入れ,PRを出すとネームプレートに★のシールが貼られ,Tシャツがもらえる特典をつけました)

そのプログラムの紹介の前に,開催前週の準備の時点から須藤さんやメンターの皆さまにご協力頂き,Slack上で,個々の学生の方が希望するOSSをもとに対象を決めていきました.
そのやりとりの中でも,

 須藤「ちょっと選んだOSSは敷居が高いけど,やりたい気があれば全力でサポートします!」
 学生「やります! チャレンジさせてください!」
 須藤「はい、がんばりましょう!」
 一同「拍手」

という宣言が随所であり,運営としては胸熱なやりとりが行われていました.

そして,当日を迎え,まず1日目の午前中に,4Beginnersと同様,まず動かして気付いたことを作業ログに残しながら,そのログをもとにメンターにフィードバックをもらうということをやってみました.

この作業ログにより,メンターは,直接見ていない方でもアドバイスを送るということができました.

この一連の流れを体験した上で,1日目の午後からコントリビュート開始となりました.

とりわけ,メンターの方のサポートが厚く(AND 熱く),随所でマンツーマンの相談が行われ,PRが出るたび,Slack上ではくす玉が割られたり,花束や画面いっぱいのLGTM画像が贈られていました!
(メンターの方々も2日間楽しんでコントリビュート活動をされてたので,楽しんで頂いたように感じています)

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また,この2日間でメンターが(これは伝えたいという気持ちが)高まったら催されるミニガイド(Tipsなどの紹介)も開催され,それを聞きたい方が別室に集まり受講されました.(いずれも満員)このミニガイドは期間中5名のメンターの方々に実施頂きました!!!

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そして1日目の終わり17時から 作業ログをもとにしたメンターからのフィードバック をもらい,最後のプチ懇親会で,PR出した方への特典Tシャツを授与し,1日目は終了しました.

2日目は1日目のフィードバックからコントリビュート活動を再開し,1日目と同様に随時メンターへの相談とフィードバック,ミニガイドが行われ,16時をもって活動は終了しました.

そして最後に,メンターの方から印象に残ったPRを紹介し,Tシャツの授与が行われ,須藤さんより最後のまとめをいただき,無事にフィナーレを迎えました.

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結果

驚くべきことに,1日目の午後早々にPRを出す方々が現れ,1日目トータルで14名の方がPRを出されました!(4Beginners参加者がそのうち7名!)

その流れは2日目以降も続き,午前中のうちにmergeが5件も出るほか,順調にPRが出続け,2日間トータルで39名の方がPRを出す / MLにパッチ送る / Issueをたてる など好きなOSSにコントリビュートされ,そして,そのうち本日7/16時点で(目視で)15件mergeされています!!

なお,参加頂いた方々の激闘の証となる作業ログは,Issues · clear-code/sezemi-2015 · GitHub  にまとまっていますので,残念ながら,今回のイベントに参加出来なかった学生の方や,OSS開発に興味をもった学生の方は,同世代の彼ら彼女達の作業ログが参考になると思います! (メンターの方々のコメントも手厚く勉強になります!!)

そして,結果として,9.1点 / 10点満点 と4Beginnersを上回る最高の参加満足度となりました!

あわせてOSS開発の楽しさを10段階で評価すると?」という質問に対しては,8.6 / 10段階  と今後の継続が期待できる結果となりました!

◆詳細なアンケート結果 (参加41名中38名が回答)
SEゼミ|OSS Hack Weekend 2015 参加アンケート

◆感想(上記の結果より抜粋)

OSSコントリビュートに対して感じていた高いハードルを下げられる良い機会になりました。 リーダブルコード勉強会から継続的にOSSを意識するきっかけを提供してもらえたのも良かったです。

この2日間で、自分が普段使っているOSSにPRを送ることができ、貴重な体験ができました。 今までできると思っていなかったようなことが、できるようになって、未来が開けたように思えたので、今後もOSSコントリビュートができたらいいなと思います。

長らくコントリビュートしてみたいと思っていたOSSの問題を見つけることができて一皮むけた感じがします。 ありがとうございました。 

実際に来てみたらメンターの方も沢山いて、わからないところがあればとても丁寧に教えていただけるという、OSS開発を初めて行う人にとって素晴らしいイベントだったのですが、「OSS開発」という言葉だけで参加のハードルが上がっているのが勿体ないと思いました。 

まとめ

OSS Hack 4 Beginnersという勉強会で,OSS作者/コミッタ/コントリビュータが21名も集まるという稀有な機会を活かし,OSS関係者と対面しながら「コントリビュート活動をする」ことで不安を取り除くことができ,参加学生にOSS開発の面白さに気付いていただけました.

続く,OSS Hack Weekendでも,4Beginnersで得た自信と,30名ものOSS開発者がメンターとなり手厚くサポートした結果,2日間で参加者の95%にあたる39名もの学生がOSSにコントリビュートするという,当初予想を大きく上回る成果がでました.

御礼

ご参加いただいた学生の皆さま,ありがとうございました!
皆さんの今後のご活躍により,学生のOSS開発が広がることを切に願っております!(merge報告もお待ちしております!!)

また,その学生のOSS開発はじめの一歩を,全力でかつ,手厚くご支援いただいたメンターの皆さま,そして効果が未知数な状態でイベントへの参画をご決定いただいた採用ご担当の皆さま,そして筑波から快く運営を手伝っていただいた学生サポーターの皆さん,本当にありがとうございました!!!

改めて,この勉強会/イベントを振り返るエントリーを書きますが,まずは御礼とご報告まで.
ビッグサンキュー!!!!

 

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プログラミングが好きな学生のためのGitHub勉強会を開催しました!

去る,梅雨のまっただ中でも晴れた6/20(土)にGitHub勉強会を開催しました!!

前回のリーダブルコード同様に,盛況に(学生&メンターなど含め総勢77名),好評に(参加満足度8.5点/10点),終了することが出来ました!

ご参加いただいた学生の皆さま,メンターの皆さま,会場提供だけでなくランチを作って頂いたクックパッドの皆さま,採用ご担当の皆さま,本当にありがとうございました!!!

1. 誰が参加したのか

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前回と同規模程度の50名(出席率77%)の学生の方にご参加いただけました!

また今回はプログラミングスキルを高める内容ではなく,経験の差が出る傾向にありましたが,GitHub実践入門(技術評論社刊)の著者,大塚 弘記さんにトレーナーとして登壇頂いたことに加え,今回も "OSS開発積極推進企業様" から "超絶優秀なメンター陣" 16名(+オブザーバー1名)にサポート頂けたことにより,破綻なく無事にプログラムを終了しました!

github.com

あわせて,今回はじめて参加のモチベーションをアンケートで聞いたところ,
 GitHubOSS開発やコミュニティに参加したかったから 31名
  (44名がご回答 / 選択形式 / 複数選択可)
7割を超える方がOSS開発に参加したかったとお答えいただきました!

OSS開発を身近にしたGitHubバンザイ!

 

2. 何をやったのか

当日のプログラム

今回の到達目標としては,OSS開発で最高の夏になるよう,前出の通り,

  1. Git / GitHubの基本操作を身につけること
  2. 良いPull Request (PR) とは何かを知ること

この2点を目標として,プログラムを組んでいました. 

まず1.の基本操作については,GitHub実践入門に沿ってハンズオンで実施し, 

  • 午前はGitの操作を中心に主要コマンドをやってみる
  • 午後はペアを組んで,自分が手元で作ったリポジトリ(ミスのある自己紹介)をGitHubにプッシュ
  • そのリポジトリをペアを組んだ相手がCLONEし,PR(自己紹介の修正点)を出す
  • それを自分でmergeする 

という内容で実施しました!

午前中は,クックパッドさんにランチをご用意頂いていたので,いい匂いをかぎながら学ぶという,うれしいような,お預けを食った子どものような環境でしたので,とても楽しいSlackになっていました!!

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各社PR後の開発フローに関するセッション

また2.の良いPRとは何かを知るという目的で,スポンサー企業5社から開発フロー(PR後どのようなツールを使ってレビュー~マージ~デプロイしているのか)についてセッションをいただきました!

■ビズリーチ hajimeni (Hajime Nishiyama) · GitHub さん

■クックパッド inohiro (Hiroyuki Inoue) · GitHub さん

ピクシブ catatsuy (KANEKO Tatsuya) · GitHub さん

クラウドワークス cesare (SAWADA Tadashi) · GitHub さん

■SMS sunaot (Sunao Tanabe) · GitHub さん

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ここではPull Request(PR)からどのようなツールを使ってテストなどを自動化し,レビューし,デプロイしているのかセッション頂いたのですが,少しずつ各社違う点があることがわかったことに加え,GitLabのコントリビュートポイントをコソっと教えて頂いたり,PRに278のコメントが付く温かい開発文化など色々な逸話が聞けました!

それだけでなく,よいPRとはリーダブルコードと同様に,他の開発者がBefore/Afterを図や絵にしてパッと分かるように,読みやすいようにするのが良いこと,テストコードも入れた方が良いなどアドバイスいただけました!

(は~,豪華で贅沢すぎる..)

inohiro.hatenablog.com

catatsuy.hateblo.jp

自由なテーマでLT

またその他のプログラムとして,オブザーバーとして参加された楽天の hyoshiok (Hiro Yoshioka) · GitHub さん(リナックス チョット デキルTシャツ可愛かった)と,ピクシブの bash0C7 (Toshiaki Koshiba) · GitHub さんに自由なテーマでそれぞれLTを頂きました!

■LT資料

Be Hacker by Hiro Yoshiokaさん

hack by XXXX // Speaker Deck by bashさん

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3. どこでやったのか

クックパッドさんに会場提供いただき,さらにそれだけでなくカレーを,クックパッドのレシピにも載ってないと噂のサンペーカレー(合ってる?? 違ったような...)を振る舞っていただきました!! (おかわりもあったので,70合以上のご飯をご用意頂いたそうです..)

f:id:sezemi:20150624192019j:plain(は~,豪華で贅沢すぎる..)

ちなみに,先ほど記載した,参加モチベーションのアンケートの選択肢の一つに,開催場所のオフィスに行ってみたかったという項目を入れたところ,18名の方がこの項目を選んでいました!!

 

4. アンケート結果

ということで,ちょっと時間が押しましたが,勉強会を終了しました!!
そのアンケート結果は,
・参加満足度(平均) 8.5点 / 10点満点
ということで,前回同様,高いご評価をいただけました!!

ただ一方で,ハンズオン特有の手が進む方向けのプログラムは必要ということと,リーダブルコード勉強会との順番は来年の課題としたいと思っています.

詳細なアンケート結果

SEゼミ|GitHub勉強会2015 参加アンケート

下のコメントにもある通り,超絶優秀なメンター陣の本当に手厚いサポートを頂いており,もう感謝しかありません! 本当にありがとうございました!!!

勉強会の感想など(上記より一部抜粋 //良いものと改善につながるもの)

GitHubは以前から必要に迫られて使っていましたが、課題の提出方法でしかなかったので、いろいろと便利な使い方を知れてよかったです。 午前中はついていけましたが、午後は大いにメンターさんにお世話になりました。 勉強会に参加するのも初めてだったので緊張していましたが、和やかだったのでほっとしました。

ひとりで開発していると、gitとGithubを利用して管理していても競合などが起こらないので勉強になりました。後は、普段SourceTreeでバージョン管理をしているので、コマンドでgitを操作すること自体も勉強になり、参加してとても良かったと思います。

メンターさんの会社によって様々な開発形態を知ることができたので、非常に勉強になりました。 また、気になったことも適切に答えて頂いたのでとても良かったです。 

GitHubの使い方はチームごとによって当然異なるので、今回のように一から学ぶというより、その場その場に合わせて断片的に理解してきたことがほとんどだった。そのため今回のような勉強会はとてもありがたかった。前回のリーダブルコード勉強会と開催順序が逆だとより効果的だったと思う。

やはり業界でもトップである企業はトップレベルの技術を持っていることを改めて実感した。自分の実力ではまだまだ学ぶべきことが多いので、これから邁進していきたい。

事前に「GitHub実践入門」を読んで来ていたので、もう少し実践的な部分に取り組みたかった。 各企業での実践方法の話しは非常にためになった。

 

5. まとめと次回予告

今回の夏の標語である「OSSで最高の夏にしような」第2弾の勉強会であるGitHub勉強会を,プログラミングが好きな学生50名,超絶優秀なメンター陣16名(+オブザーバー1名),採用ご担当3名,運営7名 総勢77名が参加して,クックパッドさんの温かくて美味しいご協力のもと開催いし,結果,前回同様に高い評価をいただけました!
本当にありがとうございました!

次回からは,いよいよOSS開発の本番,OSS Hack 4 Beginners (6/27開催 申込締切済)という勉強会を経て,7月に OSS Hack Weekend (7/11-12開催 申込受付中)を開催します!!!

繰り返しとなりますが,各位,リーダブルコード,GitHubは序盤です.本番はこれからです!!! OSS Hack 4 Beginners / Weekendでお待ちしております!!

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